亡くなったときにやるべきこと、注意しなければならないこととは？
ペットが亡くなった時は、まずペット葬を行うための前準備をしておかなければなりません。ペットは亡くなると、人間と同じように死後硬直が始まります。亡くなった状態のまま放置すると、棺桶に収まらない体勢で硬直してしまうケースがあるため、手足を内側に丸めた姿勢にしておきましょう。個体差はありますが、2時間程度で死後硬直が始まります。死後硬直が始まった後はどんどん身体が硬くなっていくため、なるべく早く姿勢を整えてあげてください。棺桶に収まる姿勢にできた後は、身体を清めておきましょう。汚れているところがあればタオルなどで綺麗にして、毛をブラッシングします。
安置するための準備と方法
次に遺体を安置するための準備が必要です。葬儀を行うまでに期間が空く場合は、しっかり遺体を安置しておかないと腐敗が進んでしまいます。ペットが収まるサイズの箱、またはペット用の棺桶を用意しておきましょう。ペットの遺体をタオルで包み、箱の中に布団などを敷いて安置します。箱の隙間に保冷剤を入れることで保冷できます。注意点は、ペットの身体のサイズに合った箱を用意することです。大きすぎると保冷効果が薄れて腐敗が進んでしまう場合があります。
ペットの火葬をするために業者への依頼が必要
ペットの遺体を火葬する場合は、業者に依頼する必要があります。火葬には合同火葬と個別火葬があるので、どちらを希望するかで選ぶ業者も変わってきます。合同火葬は、火葬から供養まですべてを業者に任せることができます。ペット火葬業者、ペット霊園どちらに依頼することも可能です。ペット火葬業者に依頼した場合は、基本的に自宅までペットの遺体を引き取りに来てくれます。ペットとは自宅でお別れすることになり、後は火葬業者の手によって他のペット達と共に火葬され、霊園などに埋葬・供養されることになります。
プランによってやるべきことが異なることに注意
ペット霊園に依頼した場合は、自宅に遺体を引き取りに来てくれるパターンと、自分で霊園まで遺体を持ち込むパターンがあります。どちらの方法でも、火葬や埋葬、供養はペット霊園側で行ってくれます。合同供養のメリットは、比較的費用が安いということです。費用は業者によって変わりますが、ペットの体重で料金が変わるケースが多く、相場は1kg以内で6,000円程度となっています。供養までの時間も短いため、すぐにでもペットを供養してあげたい時に向いています。ただし、合同火葬は基本的に返骨してもらえないので注意してください。
個別火葬は、ペットを手厚く供養してあげたいと考える飼い主さんに人気があります。個別火葬には、一任個別火葬、訪問個別火葬、立会個別火葬の3種類あります。一任個別火葬は、火葬と収骨を業者に任せ、供養は自宅で行うものです。個別火葬の中では費用が安いということで、よく利用されています。ペット葬の費用を抑えながら、返骨をしてもらいたい場合におすすめです。
訪問個別火葬は、業者に自宅まで来てもらい葬儀を執り行うものです。自宅で葬儀を執り行った後は車中火葬を行い、返骨してもらうという流れになります。返骨を希望する人、自宅でしっかりペットとお別れをしたい人に向いています。立会個別火葬は、火葬から収骨、供養まで飼い主が付き添うことができる方法です。飼い主が実際に火葬場まで出向き、火葬を見届けることができます。人間と同じように、ペットを手厚く送り出してあげたい時におすすめの方法です。ペット葬にも様々な種類があるため、自分が希望する方法に対応しているかどうかチェックして、任せる業者を選ぶようにしましょう。
犬が亡くなったときに気をつけるべき点
ペットとして犬を飼っている場合には、亡くなった時に手続きが必要になります。犬は狂犬病ワクチンを接種する義務があるため、亡くなった時に各自治体に届け出をする必要があるのです。もし届け出をせず、狂犬病ワクチンを接種していなかったとみなされた場合には、罰金が科せられる可能性があります。
届け出をする際には、飼い主の住所や氏名、犬が死亡した日、登録番号などの情報が必要になります。また、死亡届とは別に、狂犬病予防注射済票と犬鑑札を提出しなければなりません。狂犬病予防注射済票と犬鑑札を手元に残しておきたい場合には、各自治体に相談してください。手続きは犬が亡くなってから30日以内に行うように決められているため、なるべく早く済ませるようにしましょう。猫など犬以外のペットに関しては、基本的に亡くなった時に手続きをする必要はありません。ただし、特定動物に指定されている動物を飼っている場合には、亡くなった時に届け出が必要になります。
