コラム
ペット霊園

ペット霊園の相場と失敗しない墓地の選び方

2023.07.28

納得できるペット霊園選びをするためには

大切なペットが亡くなった時に頭を悩ませる人も多いのが墓地選びです。時代の移り変わりと共に、家族の一員として安らかに眠らせてあげたいと考える人は増えています。しかし、人間用の墓にペットの遺骨を一緒に入れることは原則禁止されているため、ペット専用の霊園を探さなくてはいけません。今回は、ペット霊園の相場や見極めポイントについて解説していきます。

ペット霊園の選び方

ペット霊園を選ぶ時のポイントはいくつかありますが、中でも基本として挙げられるのがアクセスのしやすさです。利用を考えている人の中には、少しでも費用を節約するために手頃な価格で購入できる郊外を選ぶ人も少なくありません。土地を買ってお墓を建てた場合には、人間と同じように残された家族が責任を持って管理する決まりになっています。寂しい思いをさせないために定期的に足を運んで顔を見せるのはもちろん、他のお墓に迷惑をかけないように掃除もしなくてはいけません。自宅から離れた場所を選んでしまうと、必然的に移動の負担が大きくなります。年齢を重ねた時の電車やバスでかかる肉体的負担を考慮して、できる限り自宅から近い墓地を選ぶのが基本です。

墓の種類と費用の相場

一口にペット用のお墓と言っても、個別や合同、納骨堂などいくつかの種類に分かれています。個別は人間のお墓でも多く利用されている、土地を購入してお墓を建てるタイプです。先に土地を買ってお墓を建てるので、金額にバラつきが出ます。安くても数十万円、お墓に使う石の素材や大きさ次第では、トータルで数百万円になるケースも珍しくありません。初期費用が高くなる分、墓のデザインも含めて自由度が高く永代供養墓としてずっと使い続けられるのが強みです。

合同墓は火葬後に骨壺に入れた骨を取り出して、他のペットと一緒に埋葬します。あらかじめ用意されている場所に埋葬するので、個人で土地を購入したり墓を建てる必要がありません。そのため、費用は安くて数千円、高くても数万円程度と手頃な価格で利用できます。他のペットと一緒にいることで、生前寂しがり屋だった子も安心して眠れるのもメリットです。納骨堂は骨壺を園内や火葬場に併設された専用のお堂に安置する形になります。場所によって利用形態は様々ですが、数年ごとに契約更新をするのが一般的です。合同墓と同じように土地やお墓を自分で用意する必要がないため、費用を抑えられます。郊外で1万円程度、都市部でも3万円前後が相場です。

霊園の利用で多いトラブルと対策

需要の増加に伴って、新規にペット霊園の事業に乗り出す民間企業も増えています。選択肢の多さは利用者にとってメリットになりますがその反面、トラブルも増えているので気を付けなくてはいけません。中でも多いのが金銭トラブルです。一般墓を建てる個別では選択する場合、土地代や工事など多額の費用がかかります。悪質な業者の霊園を利用したことで、事前の見積もりより大幅に上乗せされた金額を請求される例も少なくありません。例え違法な請求でも契約書にサインをしてしまった時点で了承したとみなされるので取り消しができなくなります。契約書の内容を細かくチェックして、納得した上でサインをしなくてはいけません。

ペット専門の霊園は人間用とは異なり、明確な法整備がされていないのが実情です。そのため、住人に許可を取らずに住宅地に建設して、異臭による苦情が起きるトラブルも珍しくありません。近隣住人から訴訟を起こされたことで経営ができなくなって、突然霊園が閉鎖された事例もあります。こうしたケースでは遺骨を家族へ返却せずに勝手に処分されることもあるので注意が必要です。霊園を管理する業者の信頼性を確認しておくことも忘れてはいけません。

納得がいく霊園選びを

霊園を決める時の見極めポイントはいくつかありますが、最後は、自分自身の気持ちが一番大切です。ペットが大切に埋葬され、最後までしっかりとお世話ができた、と思えることで、喪失感だけでなく、その後の前向きな気持ちが戻るきっかけにもなります。

情報を調べるだけでなく、実際に足を運んでみたり、霊園の担当者のお話をきくなどして納得のいく霊園選びをしてみましょう。

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