ペットのお墓の意義と種類について説明します
大切なペットが亡くなった際には、ペット霊園のお墓に埋葬するという選択肢が出てきます。ただ、なぜお墓が必要なのか、分からないという方もいるでしょう。そこで、ペット霊園のお墓に埋葬する重要性を、解説していきます。また、ペット霊園を利用する場合、どういったお墓にするのかを決めなければなりません。そのため、お墓を決める際の重要な判断材料となる、お墓の種類や選び方なども一緒に確認していきましょう。
ペット霊園のお墓の重要性
ペットが亡くなった際には、埋葬をしないという選択も、不可能ではありません。ただ、埋葬をせず、お墓も用意しなければ、ペットが亡くなったことを受け入れにくくなってしまいます。心に大きな穴が開き、日常生活に支障を来すことも決して珍しくありません。いわゆる、ペットロスと呼ばれる状態です。そのようなペットロスを防ぐためには、ペット霊園にお墓を用意して、きちんと埋葬をしてあげることが大切です。
ペット霊園にお墓があれば、定期的にお墓参りをすることで、自身の気持ちと向き合いやすくなります。また、ペット霊園では、お墓の前で法要を行える場合がほとんどです。ペットが亡くなった際には、時間の経過と共に、大切なペットのことを忘れてしまうのが怖いという人もいます。けれど、人と同じように、四十九日や三回忌などのタイミングで法要を行えば、ペットのことをしっかり思い出してあげられるでしょう。
ペット霊園で選択できるお墓の種類
ペット霊園のお墓には、様々な種類があります。人と同じように、個別のお墓を設けることもできます。個別のお墓は、ペット霊園内に専用のスペースを確保した上で、墓石を用意しなければならないので、費用が高くなりやすいです。けれど、墓石にペットの名前を刻める上に、個別の法要も行いやすく、しっかりと供養をしてあげられるのが強みです。したがって、人間の家族と同様の手厚さで、家族の一員であるペットを埋葬したいという場合に向いています。
ペット霊園では、納骨堂が選ばれることも多いです。納骨堂は、棚のようになっていて、数多くのペットのお骨が並べられています。そのひとつを専用スペースとして貸し切り、お墓の代わりに使用する形です。専用スペースには、お骨の他に、ペットの写真や生前愛用していたおもちゃ、お供えなどを置くことができます。墓石がない点と、他のお骨と並んでいる点を除けば、個別のお墓と同様の供養が可能です。そして、僧侶を呼んで、四十九日や三回忌などの法要ができる場合が多いです。ペット霊園によっては、そういった法要を合同で執り行ってくれるところもあります。また、大抵の納骨堂は、建物の中にあります。そのため、天候に左右されずに供養ができるというのも強みです。
ペットの埋葬にあまり費用を出せないという場合は、合同供養墓という選択肢もあります。お骨を他のペットのお骨と一緒にして、供養する形です。ペット個別の墓石やスペースを必要としないため、費用を抑えられます。それでいて、合同の法要が行われる場合が多く、しっかりと供養できます。自然豊かな場所にあるペット霊園は、樹木葬という形で埋葬をできる場合があります。地面に植えた樹木を、墓石の代わりにする形です。樹木葬は、個別の埋葬、納骨堂、合同供養墓のいずれにも対応可能です。したがって、ペット霊園によっては、複数の種類の樹木葬から選べるでしょう。
ペット霊園のお墓の選び方
ペット霊園でお墓を選ぶ際には、費用のことを考えましょう。お墓の種類によって、必要となる費用は大きく変わります。そして、永代供養で初期費用を支払うだけで済む場合もあれば、年間契約で費用を支払い続けなければならない場合もあります。特に納骨堂は、年間契約であることが多いです。したがって、ペットのお墓を維持し続けるために、費用を支払い続けられるかどうかを考えて、お墓を選びましょう。
また、法要の手厚さも、お墓の種類によって異なります。自身のペット専用のしっかりとした法要を行いたいのであれば、個別のお墓または納骨堂を選ぶ必要があります。そして、個別のお墓は、利用者が法要を行わなければならないことも多いです。ペット霊園に法要を任せたいのであれば、契約前にどのような法要を行ってくれるのか、確認するようにしましょう。
自身が亡くなった後に、ペットと一緒のお墓に入りたいという人もいるはずです。ただ、ペット霊園に、人が埋葬されることは不可能です。よって、人用の墓地と併設されているペット霊園を選ぶ必要があります。併設されているペット霊園であれば、人とペットが一緒に入れる区画を用意してくれている場合が多いです。そして、個別のお墓あるいは納骨堂のいずれかを選びましょう。ペット用の合同供養墓は、原則として人とペットが一緒に入ることができないため、注意が必要です。
ペット霊園のお墓できちんとした供養を
ペット霊園にお墓を設けると、きちんとした供養をすることができます。何度もお墓参りを繰り返し、時間をかけて供養することで、ペットがいなくなってしまった喪失感と向き合えるでしょう。ただ、お墓を用意しただけで、満足のいく供養ができるとは限らず、お墓選びが非常に重要です。どのような形でお墓参りをしたいか、どういった法要を行いたいかを考えて、最適なお墓を選びましょう。
