コラム
ペットの供養

ペットの遺灰はどうする?主な保管方法や注意点などを解説

2023.09.29

家族として一緒にかけがえのない時間を過ごしてきたペットの遺灰。大切に保管したいけれど、具体的にどのような保存方法があるのか、どのように選べばよいかわからないという飼い主も多いかもしれません。そこで本記事では、ペットの遺灰の主な保存方法を紹介します。また、ペットの遺骨を保管する上で意識したいことや注意点なども述べます。

ペットの遺灰の保管方法

ペットの遺灰の保管方法にはさまざまな種類があります。主に行われている方法を見ていきましょう。

まず挙げられるのは、「自宅内に保管する」という方法です。自宅に仏壇や思い出スペースなどを作り、遺灰を骨壺に入れた状態で置いて保管するケースがよく見られます。遺灰という形になっても、できる限りペットと一緒にいたいと考える飼い主は少なくありません。いつもペットが生活していた自宅に遺灰を保管すれば、姿は変わってもペットの存在を近くに感じられるかもしれません。

「納骨堂・霊園などで保管する」という方法もあります。これは、ペットの遺骨を安置できる納骨堂・霊園などを利用するものです。費用はかかりますが、より本格的に供養したい飼い主にマッチする保存方法と言えます。

「庭に埋葬する」という方法もポピュラーです。自宅に庭がある場合のみ実現可能な方法ではありますが、ペットを土に埋める埋葬方法自体は珍しいものではありません。また「プランターなどに埋葬する」といった方法も。遺灰がしっかり納まるサイズのプランターなどを用意して土を入れ、その中に遺骨を埋葬するものです。庭がなくても地中に埋葬できることがメリットと言えます。

その他には「遺灰からアクセサリーなどを作る」という方法をとる飼い主も見られます。専門業者に依頼し、遺骨を人造の宝石などに加工してもらい、アクセサリーを作るものです。費用はかかるものの、飼い主が身に付けられるので、よりペットとの思い出を身近に感じやすいと人気の方法です。

なお、保管とは少し異なりますが「海などに散骨する」という方法もあります。海洋散骨は人の遺骨の埋葬でも人気が高まっていますが、ペットの遺灰を自然に還したいと望む飼い主にもよく選ばれているスタイルです。散骨すれば手元に遺骨はなくなるので、お骨を保存せずともよく、代々お骨を受け継いでの供養なども不要になります。

ペットの遺灰を保管する際の注意点

ペットの遺灰を手元に残しておく場合は、保存する環境に気を付ける必要があります。湿気が多い場所に置いたり、骨壺の中に湿気がこもったりすると、遺骨にカビが発生してしまう可能性があります。遺骨を長くきれいに保存するためには、環境に気を配ることが大切です。風通しがよく湿気が生じにくい場所に保管するのがよいでしょう。骨壺の中に乾燥剤を入れておくとカビが発生しにくくなります。また、珪藻土など湿気を吸い取りやすい素材の骨壺を選ぶのもひとつです。

カビが発生してしまった場合、家庭では遺骨を天日で乾燥させ湿気をとばすなどの方法がとれます。ただし、遺骨はカビ以外の理由で色が変わって見えることも。また、ペットの体内の成分が遺骨に残り付着していることもあります。遺骨にカビのようなものが付いていたら、まずはそれがカビかどうか判断が必要です。遺骨は火葬を経てもろくなっているので、カビのふき取りなどは遺骨が砕けてしまう可能性があります。家庭で除去が難しいカビは専門業者に相談するのが無難です。

なお、ペットの遺灰の保存方法は多様なので、どの方法を選べばよいのかわからず悩む人もいるかもしれません。大切なのは、自分がペットをどのように埋葬・供養してあげたいかを考えることです。できる限り近くに置いて供養していきたいなら、自宅の中での保管やアクセサリーに加工しての保管などが適するでしょう。自然に近い形で埋葬したいなら、庭やプランターに埋めたり、海に散骨したりなどが考えられます。ずっと手元に保管しておくのが難しいなら、納骨堂や霊園の利用もよいでしょう。なくなった後のペットをどのように供養していきたいのかをイメージずれば、自然とペットの遺骨のベストな保管の形が見えてくるはずです。

ペットの遺骨の保存方法は多様!飼い主とペットにとって最適な形を考えよう

大切なペットの遺灰、姿形が変わっても、最後まで大切にしてあげたいものです。今回紹介した通り、遺骨の保存方法はさまざまあるので、自分がどのように供養したいかを考え、また保管に必要なスペースが確保できるか、手元に残した場合ずっと保管していけるかなども踏まえながら、自分とペットにとって最適な方法を選んでください。

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