コラム
ペット葬儀のマナー

ペットの葬式で仕事を休むのは問題ない!職場への報告と配慮のポイント

2023.09.29

飼い主さんにとって、ペットの死は避けては通れない出来事です。最期のお別れをきちんとしたくても、「ペットの葬式で仕事を休むのは気が引ける」と躊躇している方もいるでしょう。家族の一員という気持ちがあっても、職場によっては休みにくいかもしれません。

この記事では、ペットの葬式に向けて円満に休暇を取る方法と、どうしても休めない場合の対処法について紹介します。飼い犬や飼い猫の最期にお悩みの方は、ぜひ最後までお読みください。

ペットの葬式で仕事を休むのは非常識か?

ペットの死は、飼い主さんにとって非常につらい経験です。葬式は、悲しみを乗り越えるために欠かせない儀式でもあります。しかし、葬式を理由に仕事を休むという風習は日本の会社にはありません。ペットの葬式で仕事を休むことは非常識なのでしょうか。

ペットの死を理由に仕事を休む人の割合

アイペット損害保険株式会社の調査によれば、ペットが亡くなった際に仕事を休んだ人はわずか9.9%にすぎませんでした。ペットの死を理由に仕事を休むことは現実的でないと感じている人が多いとわかります。(引用:アイペット損害保険株式会社「ペットロスに関する調査」)

一方で、ペットが亡くなった際に仕事を休んだ人のうち、「ペットを子どものように考える人」が23.5%で、「友達のように考える人」は6.8%という結果もあります。つまり、ペットを家族のように大切に思う人ほど、仕事を休む傾向があるようです。

 ペットの葬式は忌引き休暇の理由として認められない

忌引き休暇は血縁関係にある家族の死に対して提供されるため、飼い犬や飼い猫の死では適用されない会社がほとんどです。一部の会社ではペットにかかわる休暇を設けているものの、限られたケースでしか適用されません。ペットの葬式で仕事を休むためには、別の休暇制度を利用する必要があります。

ペットの葬式は有給休暇か欠勤で対応しよう

ペットの葬式は、有給休暇か欠勤で対応するのが一般的です。有給休暇の条件や申請期限は会社によって異なり、場合によっては事前の申請が欠かせません。ペットの死は予測できない出来事なので、事前に会社の方針を確認しておきましょう。やむを得ない用件であれば、有給休暇が認められるケースもあります。状況に応じて、相談してみるのも1つの方法です。

ペットの葬式を職場の人に伝えるときの注意点

ペットの葬式を職場の人に伝える際には、いくつかの注意点があります。有給休暇の利用をおすすめしましたが、理由の伝え方は重要です。職場に迷惑をかけず、円満に休暇を取得するために注意したいポイントを3つ紹介します。

快く思わない人もいることを理解しよう

「ペットのために仕事を休む」と、正直な理由を伝えるのはおすすめできません。動物が嫌いな人や苦手な人にとっては、家族の一員として大切に思う気持ちを共有しにくいためです。また、仕事が忙しい時期や人手不足の職場では、欠勤が業務に支障をきたす可能性もあります。ペットの葬式は個人の事情というのを前提に、理解してもらうための配慮が必要です。

有給休暇や欠勤の理由を考える

ペットの葬式が忌引きの対象とならないことも踏まえて、有給休暇や欠勤の理由を検討しましょう。理由があまりにも突飛だと、本当の理由が明らかになった際に問題が生じる可能性もあります。愛犬や愛猫の死によって気持ちが沈んでいる場合は、体調不良と説明しても嘘ではありません。職場の人が理解できる理由を用意するのが大切です。

休み明けのフォローアップを欠かさない

どのような休暇であっても、職場の人へ感謝の気持ちを示すのが社会人としての基本です。感謝の言葉だけでなく、休んでいる間に問題がなかったか、手伝えることがあるかどうかを確認しましょう。自分が誰かの代わりに仕事していた場面を思い出すと、相手への思いやりが深まります。

ペットの葬式で休むのがむずかしい場合の対処法

ペットの葬式で仕事を休むのがむずかしい場合、いくつかの対処法が考えられます。職場の雰囲気を壊さずに、大切な家族の一員と最期の別れを大切にするための方法を3つ紹介しましょう。

遺体を適切に安置しておく

ペットが亡くなってから火葬までの間は、遺体を適切に保管する必要があります。自宅で安置する方法として、保冷材やドライアイスでの冷却があります。夏季は1〜2日、冬季は3〜4日を目安に、日程を調整しましょう。長期的な安置が必要な場合は、必ず専門家に相談してください。

24時間365日対応可能な火葬業者に相談

ペットの葬儀のために仕事が休めない方は、仕事の合間や終わりに準備を進める必要があります。24時間365日対応している火葬業者を選ぶと、時間を気にせずに問い合わせや手続きが可能です。忙しい飼い主さんには、柔軟な対応をしてくれる業者が適しています。余裕のある時に比較検討しておくと、突然の出来事にも慌てずに済みます。

仕事が落ち着いてから納骨する

どうしても時間が確保できない場合、業者や家族に火葬を頼む方法もあります。火葬に立ち会えないのは悲しいかもしれませんが、お骨と一緒に最期の時間を過ごせるのが魅力です。ゆっくりと気持ちの整理をつけ、納得した上で納骨を行えます。ペット葬を執り行う会社によっては、火葬だけでなく納骨堂や霊園を案内してくれるケースもあります。火葬を依頼する際に相談してみましょう。

まとめ

ペットの葬式で仕事を休む方法についてお伝えしました。大切なのは飼い主さんが後悔しない選択です。アンケートでは飼い犬や飼い猫が亡くなった時に仕事を休んだ人は少なかったものの、後悔している人もいるかもしれません。

愛するペットと悔いのないお別れをするためにも、職場への配慮は大切です。周りの人への感謝を忘れずに、有給申請や欠勤届を出しましょう。どうしても葬式のために仕事を休めない場合は、日程や方法を工夫して供養します。

最近ではペット葬を扱う業者も増えてきたので、不明な点は専門家に相談してみるのもおすすめです。突然訪れる悲しみに慌てないよう、愛犬や愛猫が元気なうちに葬式の準備をしておきましょう。

 

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