コラム
ペット霊園

ペットと一緒に入れるお墓の探し方と注意点

2018.11.22

ペットと一緒に入れるお墓の探し方と注意点

民営墓地・霊園では、ペットと一緒に入れるお墓が多く見られます

核家族化や少子化に伴い、ペットを家族の一員と考える人が増えたことで、ペットと一緒のお墓を建てられる墓地や霊園を探す方が増えています。

ペットの遺骨を、人間のお墓に一緒に埋葬することは、法律上は禁止されているわけではありません。しかし、人間とペットが同じお墓に入るためには、墓地や霊園の管理者からの許可をもらわなければならず、寺院墓地では、宗教上の理由から、ペットの納骨が認められないケースがほとんどです。また、自分がペットが好きでも、周辺のお墓を購入した人が、ペットの納骨を嫌がるケースも多々あるため、全国的にみても、ペットと人間の遺骨を一緒に納骨できるお墓は、まだまだ少ないのが現状です。

そのような事情はありますが、ペット可のお墓は、宗旨・宗派を問わない民営の墓地・霊園の中から見つけることができます。ただし、すべての民営墓地が可能というわけではありませんので、墓地を申しむ前に、規約の中で、ペットの納骨が認められているかどうかをしっかりと確認しておきましょう。

和風よりも、洋風デザインの個性的な墓石が主流

ペット可のお墓は、昔ながらの伝統的な和型ではなく、墓石が横型になっている洋風のお墓を建立するケースがほとんど。墓石には、好きな文字を彫刻することができ、「愛」「希望」など、想いのこもった漢字を彫刻したり、いつまでもペットと一緒にいられるようにと、ペットの写真を彫刻したりなど、自由なデザインを施すことができます。墓地・霊園によっては、墓石に人の名前だけでなく、愛犬の名前も一緒に入れられるところもありますので、事前に確認しましょう。

納骨の仕方は、墓地のよっては、遺骨を納めるカヌートと呼ばれる所を2つに分けて、人間の遺骨とペットの遺骨を骨壺に入れて別々に納める方法と、人間と犬の両方の遺骨を、骨壺から取り出して、一緒に埋葬する方法があります。墓石に関しても、同じ墓地区画に、人間用とペット用の2つを建立するケースと、1つの墓石にまとめるケースがありますので、墓地を申し込む前に、墓地を見学するなどして、納骨の仕方や墓石のデザインなどをチェックしておくことが大切です。

ペットと一緒に自然の中で眠りたい方には樹木葬がおすすめ

近年、ペットと一緒に入れるお墓の種類として、墓石の代わりに樹木を植えて墓標とする樹木葬も人気があります。樹木葬は、墓石を建立する必要がない分、値段が安くなりますし、たくさんのペットを飼っていて、カヌートに遺骨を納めきれないなどの理由で、樹木葬を選ぶ方もいます。また、遺骨はそのまま土に還るので、環境にやさしい埋葬方法を望む方にもおすすめです。

樹木葬には、桜やハナミズキなどの、大きなシンボルとなる木の周りに遺骨を納める方法と、1世帯分の人とペットの遺骨を埋葬し、その上に墓標となるヤマツツジやカラマツ、クスノキなどの低木を1本1本植える方法があります。墓地・霊園によっては、樹木ではなく花を植えるところもあります。植えるものの種類が決まっている墓地もありあますので、墓地の管理者に、樹木葬について詳しく話を聞いた上で申し込みましょう。

ペット可のお墓を申し込む際の注意点

時代の変化とともに、ペットと一緒に入れるお墓は増えつつありますが、人間の遺骨を納める区画にペットの納骨を認めている墓地・霊園は、まだ数に限りがあります。

ペット可となっている墓地・霊園でも、実際は、ペットと入れるお墓を建てる区域が決まっていて、他の区域を選ぶことができず、結局は、同じ墓地の中に、2つの区画を購入して、ペットと人間のお墓を別々に建てなければならなくなるケースもあります。

また、ペットよりも先に、人間の遺骨が納められていないと納骨できないところもありますので、事前の確認が大切です。

さらに、自分が先に亡くなってしまうと、自分の希望が親族に伝わらず、ペットの遺骨を一緒に納骨してくれないこともあります。そのため、後々のトラブルを防ぐためにも、ペットと一緒のお墓を望む場合は、口頭で親族に伝えるだけではなく、遺言書やエンディングノートに書き留めて、自分の意志をしっかりと伝えるようにしましょう。

ペットのお葬式の花 虹のフラワーバスケット 猫のための花かんむり
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