正しい安置方法とは
ペットが亡くなったら、お葬式を行うまでの間は自宅で安置する必要があります。その際には正しい方法で行うようにしましょう。
まずはペットの体を綺麗にしてあげます。ブラシで毛並みをそろえたり、お湯で濡らしたタオルで拭いてあげるなどします。口や肛門あたりなどのデリケートな部分は、ガーゼを使いましょう。
次に段ボールの中にタオルを敷き、綺麗にしたペットを入れてあげます。その上にまたタオルをかけてあげます。安置期間や時期にもよりますが、ご遺体が腐敗を始めてしまう可能性があります。そのため保冷剤などをタオルにくるんで入れてあげるようにしましょう。
最後に段ボールの下にペットシートやビニールを敷いておきましょう。安置している間に体液がしみ出し、部屋の床を汚してしまう可能性があります。片付けをしやすいようにするためにも、敷いておいた方が安全です。
愛用品をそろえてあげよう
人間のお葬式と同じように、ペットにもお葬式があります。最後には火葬も行うので、棺の中に入れるペットの愛用品を用意してあげましょう。一般的にはお花や好きな食べ物、おもちゃなどが入れられます。ペットが棺の中で寂しい思いをしないように、また無事に成仏することができるようにと様々な願いを込めて、安心することができるような雰囲気づくりを行ってあげましょう。愛用品がないという場合には、お花で飾ってあげれば問題はありません。しかし霊園やプランなどによっては、棺に入れることができないものもあります。一般的には金属物やプラスチック類が挙げられますが、内容が統一されているわけではないので、事前に確認をしておくようにしましょう。準備をする際には、安置の箱に入れるのではなく、別の入れ物にまとめて用意しておくようにします。
手続きも忘れずに行おう
ペットの種類にもよりますが、基本的に犬が亡くなった場合には市町村に届出を行う必要があります。また鷹や鷲などの特定の動物を飼っているという場合には、都道府県で指定された条例によって手続きをしなければならないこともあるので、事前に在住地の条例を確認しておくようにしましょう。
実際にいつ届出をしなければならないのかということですが、これはペットが亡くなってから30日以内と決まっています。飼い主かその家族であれば、登録している市町村役場に手続きを行うことが可能です。
手続きの際には死亡届や狂犬病予防注射済票、犬鑑札などいくつか用意しなければならないので、不備がないように準備をしておきます。死亡届は役場のHPからダウンロードすることができる場合が多いので、役場に行く時間がないという人はネットで確認してみると良いでしょう。
ペット葬を行ってあげよう
ペットが亡くなって自宅での安置ができたら、ペット葬の準備をしてあげましょう。人間の葬儀とは違うので、ペットを扱っている葬儀場に連絡をしましょう。来園した後は家族立ち合いのもとで旅支度を行います。棺やゆりかごなどに愛用品を入れてあげたりなど、様々な支度があります。準備が整ったらお葬式です。家族だけでも良いですし、知人を呼んでも良いので、最後のお別れをしてあげましょう。
お別れが終わったら火葬を行い、納骨をします。このようにペット葬は人間の葬儀に非常に近しいものがあるのですが、会場が限られることが多いので、しっかりチェックをしておく必要があります。会場に行ってから拾骨までは一般的に2~3時間程度を要します。人間に比べて短く、スムーズに執り行うことができるのが違いだと言っても良いでしょう。納骨や供養方法が決まらないという場合には、遺骨を預かってくれるサービスもあるので、焦ってすべてを決める必要はありません。葬儀場に相談をしながらお別れを執り行うようにしましょう。