コラム
ペットの供養

わが子を見送るように
光と優しさに満ちたペット霊園

2019.05.31

 

「安心」を信条に、創業10年の確かな実績

東名横浜青葉インターから車で3分、東急田園都市線の市が尾駅からほど近い、のどかな田園風景が今も残る、神奈川県横浜市青葉区の鶴見川沿いに『ペットエンジェルゲイト横浜青葉』はある。

『ペットエンジェルゲイト』はペット供養専門企業である株式会社フォーペットが運営するペット葬儀サービスで、「安心」を信条に取り組んで10年、東京池袋・横浜青葉・埼玉川口の3拠点で展開しており、年間火葬実績3,500件以上、お預かりしているご遺骨8,000柱以上の実績があるペット専門霊園だ。2018年11月からは『日比谷花壇のペット葬』と提携し、火葬と収骨を執り行っている。

 

 

新緑のグリーンが美しい爽やかな5月上旬。今回は3拠点のなかから、川沿いの緑豊かな環境に恵まれた横浜青葉霊園にお伺いした。快活な笑顔が印象的な、株式会社フォーペットの専務取締役 丸山利昭氏が出迎えてくれた。丸山氏はペットエンジェルゲイト設立当初からペットの供養と向き合い続け、5年ほど前からは都内の動物専門学校で講師として年に1回、ペット霊園の紹介や飼い主からの相談や接し方などの実例をふまえた講義を行い活躍の場を広げている。

 

 

優しい光と音色に包まれた個別納骨室

最初に案内されたのは、様々なペットの遺影やお花、おもちゃなどが飾られた個別納骨室だった。個別納骨室には複数のタイプがあり、明るいLED照明にガラス扉が付いたものや、ガラス扉を開けると照明が点灯するもの、扉を付けていないものなどがあり、どれも棚のように並べられている。年間使用料はタイプによって異なり、およそ7,000円〜30,000円程度。個室のため、室内の飾り方は自由だ。皆思い思いの可愛らしい空間をつくり、飼い主の亡くなったペットへのひたむきな愛情を感じさせる。

 

 

他の拠点も個別納骨室のつくりは同じなのかと丸山氏に訊ねたところ「まったく違います」と笑顔で返された。「横浜に関しては手作り感を大切にして温かみを出そうというコンセプトで始めました。ガラス扉を開けると照明が点灯するタイプも横浜だけです。どの拠点もスタッフがアイディアを出し合い、それぞれに工夫してつくっています」

霊園というと静かで暗い印象を抱く人もいるかもしれないが、確かにペットエンジェルゲイトの園内はそういったイメージとは掛け離れている。

「明るくする方が良いと思っています。お寺さんの重厚感や歴史、そういったものは勿論大事な要素だとは思いますけど、私どもはこういう音楽もそうですが “ 音と光 ” を大切にして当園らしさを出せたらと思っています」たしかに園内にはオルゴールのような優しい音色が鳴り響いている。

ペットは家族のなかでも小さな子供に近い感覚がある。
だからこそ、どうかずっと幸せでいてほしいと、この世を去ったあとも子供が喜ぶようにしつらえてあげたいと思う。そんな飼い主の想いに応えるかのように、ペットエンジェルゲイトは可愛い世界観を大切にしている。

個別納骨室は年間契約で更新して利用するが、そういったところも支持されてかリピート利用が多いのだという。「個別納骨室を利用される方は、めったに解約されません」と丸山氏は自信を持って言った。

 

 

学校飼育動物も被災した動物たちも
みんなが一緒に眠る合同納骨

開放感がある広々とした1Fのロビーの奥に、大きな合同祭壇がある。
祭壇の前には数え切れないほどの犬猫やハムスターなど、亡くなったペットの写真が飾られている。合同納骨の年間使用料は不要で、納骨時の15,000円の納骨料だけで埋葬することができる。個別納骨と違って他家のペットと共に埋葬されるが、他の動物と一緒に入ることで寂しくなくて良い、という考え方もできるかもしれない。

ペットエンジェルゲイトではペットに限らず、亡くなった学校飼育動物の引き取りも行っている。
「横浜市ペット霊園協会の一員として、横浜市教育委員会とタイアップし市内の小学校等の学校飼育動物の火葬・埋葬供養をボランティアで10年間続けています。また、東京池袋でも東京都獣医師会霊園協会員として都内の学校飼育動物の火葬・埋葬供養を行っています」と丸山氏は言った。これらは、人畜共通感染症の予防と公衆衛生の確保、更には子供たちの動物を愛する心を育む意味や意義があるようだ。

また、2000年三宅島噴火や2011年東日本大震災など関東近郊で災害が発生した際にも、協会として何か役に立ちたいという想いから、関東に避難してきた動物が亡くなった時には連携して火葬・収骨を行ったという。それらすべてが、この合同納骨に埋葬されている。

 

 

大切に扱いたいから
特別な火葬炉で小さなお骨まで綺麗に残す

「火葬炉そのものが、自社で開発してつくった火葬炉なんです」
火葬と収骨について訊ねたところ、丸山氏は誇らしげに微笑んで言った。「何をしたかったかというと、当然火葬するのでバーナーから火が出てご遺体を火葬するわけですけど、通常はバーナーが火葬炉に固定してあります。そうすると火葬し辛い部分が出てしまって、例えば端っこの部分とか。ですから、ご遺体がのっているプレートを動かして、火のあたるところにご遺体を動かすのが一般的なのですが。私どもはそれが嫌で、大切なご遺体ですから。プレートは動かさずバーナーを上下左右に動かせるように技術者と話し合ってつくりました」
更に動物の大きさは大小様々なのに対し、火葬炉の大きさが同じだということにも疑問を持ったスタッフたちは大きさの異なる炉をつくる。「大きな炉の広い空間の中にハムスターを入れたときの飼い主様の “ 本当にこれでお骨が残るのだろうか ” という不安を軽減したいと思い、小さい炉もつくりました。それにあわせて、バーナーの火力も自在に変えられるよう、小さい子には優しい炎で、大きい子にはしっかりとした炎で火葬できるようにしました」

収骨についても、ペットエンジェルゲイトならではのコンセプトがあった。
「弊社では頭の先から尻尾の先の小さなお骨まで全部残します。それをすべて並べ、収骨していただく。皆さん “ こんなに綺麗に残るんだ ” と仰っていただけます。小さな爪の先まで、残して見せてあげられたら満足してもらえるのではないかと考えてはじめました」
苦労や手間を惜しまず、ただ悲しみの中にいる飼い主に寄り添うには何ができるかと考える。その誠実さがペットエンジェルゲイトの強みなのかもしれない。

 

 

スタッフ全員がお客様と同じ経験がある

丸山氏の話を聞いていると、スタッフたちのペットを亡くした飼い主に寄り添おうとする細やかな心遣いを強く感じる。ペットエンジェルゲイトのスタッフは皆ペットを飼った経験があるのかと丸山氏に訊ねると「100 %そうですね」という心強い答えが返ってきた。
「私も幼い頃はいろんな動物も育てました。動物を愛し、人を愛し、自分の身近なものを大切にすること。それが私の原点です。縁あって、現在ペット霊園で仕事をさせてもらっていますが、ある意味必然だったような気もします」

スタッフ全員が自身の経験を元にペットを亡くした飼い主と向き合えるからこそ、これだけの細やかなサービスを実現し、提供し続けることができているのだろう。

 

 

多くの人で賑わう合同供養祭

ペットエンジェルゲイトでは拠点ごとに時期を分け、合同供養祭を開催している。池袋は3月と9月のお彼岸。川口は4月と10月。横浜は基本毎月第二日曜日に開催している。毎月70人~100人ほどが来園する。8月にはお盆法要を行い、1日3回に分けて1日中お盆の法要をする。300~350人ほど来園するとのことで、多くの人に親しまれていることが窺える。

「納骨することで飼い主様の気持ちの整理に繋がればと思っています。そうすることで “ あの子に会いに行こう ” と自ら霊園に足を運びます。お参りにいったら、他の人もお参りに来ていて “ 自分だけじゃないんだ ” と感じることができます。供養祭に参加すると何十人も何百人も参列者がいて、そういう人たちと悲しみや想いを共有します。そういうひとつひとつのアクションによって、気持ちが少しでも前に向いてくれたらと思います」と丸山氏は言った。

 

 

分骨して供養できる手元供養

最近では供養の方法も様々で、分骨して手元で供養する人も増えている。そういったお客様のニーズに応えて、ペットエンジェルゲイトでは手元供養グッズを用意している。
「納骨棚や合祀などで納めた方も、お骨の一部は持って帰りたいと分骨する方もいらっしゃいます。いろいろな形状の物がありますが、カプセルに入れて肌身離さずという物を選ばれる方が多いです」
アクセサリーのように身に付けるタイプの物でも、最新技術を用いて落としても割れないように加工された特殊な耐熱ガラス製の分骨カプセルから、新たな命が与えられたように動き出したら止まらないスワロフスキー・ジルコニアをあしらった高級感のあるダンシングストーンの遺骨ペンダントまで、その形状はバラエティに富んでいる。

一見、どれもその中にお骨が入っているとはわからない。大切なものだからこそ、美しく自然に持ち歩きたいと願う人に相応しい商品となっている。

 

 

 

供養の中に、笑顔が戻るヒントがある

「皆さんがここに来るのが楽しみになるような施設にしていきたいんです」と丸山氏は晴れやかな表情で言った。
「季節ごとに園内の飾り付けも変わります。七夕の季節には天井まで伸びる竹に願い事を書いて吊るしたり、クリスマスの時にはツリーを出してリボンでメッセージを書きます。最後には、それを焚き上げという形で私どもが火葬します。先日の月例法要では、母の日に因んで粗品を差し上げました。亡くなったペットからの “ お母さん来てくれてありがとう ” という意味も含めて。ここに来て楽しめる、と同時にほっとできる、そういう施設でありたいなと思っています」そう言って丸山氏は愛情に満ちた優しい笑顔をみせた。

供養する中で、悲しみを前向きに生きる笑顔に変えていきたい。それが丸山氏とスタッフ全員の心からの願いなのだろう。
昨今では、ペットロスという言葉を耳にする機会も増えてきた。ペットの死によってそれまで培われた深い愛情が行き場をなくし、不眠や摂食障害、うつ病などの深刻な症状が引き起こされるケースもあると言われている。ペットとの死別という避けがたい出来事を、飼い主はどのように乗り越えていくか。
葬儀・納骨・法要と段階を経て、たくさんの感謝と愛情を込めて供養していくその中に、もしかしたら答えはあるのかもしれない。

■ペットエンジェルゲイト
https://petangel.jp/

 

 

丸山利昭(まるやま としあき)
1962年6月4日 埼玉県浦和市(現:さいたま市)生まれ
「子供の頃から動物が好きで、今、この仕事に出会って良かったと思っています。これからも、飼主さまが喜んでいただけるペット霊園を大切な仲間たちと一緒に目指します」

 

 

写真:kashihara maki