コラム
豆知識

愛猫を最期まで見送るための、猫の葬儀の基本知識

2018.11.22

猫の葬儀について知っておくのは、飼い主の大切な役割

一緒に長年暮らしてきた愛猫が亡くなったら、家族同様に深い悲しみを覚えるものです。そうした考えが愛猫家や愛犬家の間で広まって、ペットときちんとお別れが出来るペット葬を行なう人が増えてきました。ペットを飼う人の数は著しく増加しているので、ペット葬は今後もさらに急増していくと見られています。

猫のペット葬には、次に挙げるいくつかの方法があります。住んでいる自治体の担当部署に連絡し遺体を引き取ってもらう、自分でペット葬を受け付けている霊園に遺体を持っていく、ペット葬儀社に依頼する、といった方法です。いずれの方法も、愛猫の遺体を人間と同じように火葬にします。

猫や犬といったペットの葬儀については、法律で明確な決まりが無いため、いざという段になって困惑する飼い主も少なくないのが現状です。猫の火葬と葬儀についてあらかじめ知っておくことは、飼い主の大切な役割になってきていると言えるでしょう。

自治体や霊園での火葬とお骨

自治体では、清掃局や環境衛生局、衛生局などといった部署が、亡くなった猫や犬を引き取り、火葬してくれます。ひと昔前の引き取って焼却するだけというイメージは変わって来て、丁寧に対応してくれる自治体が増え、移動火葬車を導入しているところも出て来ています。部署や引き取り方法は自治体ごとに違うので、住んでいる町の行政サービスを調べておくのがいいでしょう。

ペット葬を受け付けている霊園では、自分で遺体を持ち込むか、引き取り用の搬送車か移動火葬車を依頼するかになります。公立の霊園と民営の霊園によって対応は多少異なりますが、お骨を受け取れる、供養のお経をあげてもらえる、共同のペット墓地に入れてもらえるといった点で、霊園ごとの違いがあります。

なお、庭など自分の所有地に遺体を埋葬するのは、法律上問題ありません。なるべく深く埋葬してあげるのが、衛生面で大切です。

火葬の種類と費用

ペット葬儀会社や民営の霊園に依頼する場合は、より人間に近い丁寧な葬儀で愛猫を送ることも可能です。

立ち会い火葬の場合は、霊園まで一緒に出向き、火葬を見届けてお骨を拾い、骨壺に入れて納めるまでを行ないます。骨壺をそのまま霊園に納めることも出来ますし、持ち帰って仏壇などに入れておくことも出来ます。

個別火葬は、立ち合いは出来ませんがお骨を受け取れる方法です。そのまま霊園に納めることも出来るのは、立ち会い火葬と同じです。対して合同火葬は、犬や小動物、ほかの猫たちと一緒に火葬される方法で、お骨は受け取れません。

それぞれの葬儀にかかる費用は、合同火葬が最も安価で、個別火葬、立ち会い火葬の順に高くなります。猫は大体同じ体格なのであまり関係ありませんが、大型犬などは移送と火葬に手が掛かる分、費用が高くなる場合があります。

いつか来る日に備えて

都市部の自治体やペット葬儀社に多いのが、移動火葬車による葬儀です。訪問火葬車とも言い、普通の見た目で外観からは分かりません。車の後部に完全密閉式の火葬炉が載っていて、車内で火葬が行なえるようになっています。

依頼すると自宅まで遺体を引き取りに来てくれ、その場で火葬をしてくれます。周辺住宅への配慮や駐車スペースの有無などから、火葬のあいだ周囲を走っている場合もあり、かかる時間は40分から1時間半ほどです。個別火葬に当たる葬儀方法で、お骨を受け取ることが出来ます。

移動火葬車は火葬のみを取り扱うため、費用は合同火葬と同程度と比較的安価です。その代わり、お骨を霊園やお寺に納めたい場合、自分たちで探す必要があります。

猫は人間より寿命が短い生き物です。残念ですが、飼い主はいずれはかわいい愛猫との別れを経験しなくてはなりません。人間の別れと同様、葬儀をきちんと執り行なうことは、悲しみを受け入れて乗り越えていくためにとても意義のある作業と言えます。

猫を飼い始めたら、いつか来る日に備えて気持ちを整えておくために、猫の葬儀についても知っておくのが大切です。